水上交通のルール
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項番号5の6。タイトルは、「水上交通のルール」です。 時間は約四分です。 二千十八年八月十一日に更新しました。
一般的な水上交通のルールを説明します。ただし、自分の水域の具体的なルールも、必ず確認しておきましょう。
1、 衝突をさけるための原則。
水上の交通は一般に、「右側通行」です。正面同士で近づく場合は、たがいに右側によけます。また、横切るように近づき、衝突しそうな場合は、相手の左舷を見ている船が、「ひこうせん」、避ける、航路の、船と書きますが、早めに右によける、または減速する、または止まらなければなりません。
また、相手の右舷をみている船が、「ほじせん」、保ち、持つ、船と書きますが、針路と速度を変えないようにします。ただし、その時々に応じて、合理的な安全行動をとることが、最優先です。
2、灯火、明かり。
一般の動力船は、船の最も高いところに白い明かりを、後ろにも白い明かりを、そして右舷に緑、左舷に赤をともします。ロウイングもこれにならって、まずは、艇の前と後ろに、白いライトをつけます。なるべく広くひろがるものにします。
漕艇場などの専用の水域で、赤い点滅するライトを使うこともあります。しかし公共水域では、赤い明かりは、左舷と間違えられるおそれがあるので注意しましょう。
3、汽笛。
汽笛の意味を知っておきましょう。
短い音一回、ボー、は、「進路を右に変えていますよ」ということです。
短い音二回、ボー、ボー、は、「進路を左に変えていますよ」ということです。
短い音三回、ボー、ボー、ボー、は、「バックしていますよ」ということです。
長い音一回、短い音一回、ボオオオオオオ、ボー、は、「漁をしていたり、動きが不自由な船ですよ」ということです。
短い音五回、ボー、ボー、ボー、ボー、ボー、は、こちらの動きに疑問を感じているという警告です。
長い音二回、短い音一回、ボオオオオオオ、ボオオオオオオ、ボー、は、「右側を追い越すよ」という合図です。
長い音二回、短い音二回、ボオオオオオオ、ボオオオオオオ、ボー、ボー、は、「左側を追い越すよ」という合図です。
十秒以上の長い音、ボオオオオオオオオオオオオオオオオオ、は、「危ないよ!」という合図なので、すぐに対応しなければなりません。
4、航路。
水域に「航路」の標示があるとき、その意味を正しく知っておきましょう。普通は「そこを通れ」という意味です。しかし動力船だけの航路を意味し、「手漕ぎボートは通るな」という場合もあります。
5、港では、競漕艇の立場は弱い。
港の法律では、手漕ぎボートは、「雑種せん」のうち、「ろかいぶね」に区分されます。「ろ」や「かい」で漕ぐ船のことです。ろかいぶねは、港の中では、他の船舶の進路をじゃましてはいけません。
港では、出ていく船が、入ってくる船より優先されます。
以上で,「公共水域のルールとマナー」の説明を終わります。