ハラキリ、シートから落ちる、シートの脱線

トップページに戻る

項番号4の十一。 タイトルは、「ハラキリ、シートから落ちる、シートの脱線」です。 時間は約4分です。二千十五年九月五日に更新しました。
1。ハラキリ。
ハラキリとは、不完全なスクウェアでドライブし、ブレードが抜けなくなり、ハンドルが腹に食い込む、オールが艇と平行になってしまう現象です。 英語ではキャッチ ア クラブ、といいます。クラブとはカニのことで、カニをつかまえた、という感じですね。 いやカニにブレードをはさまれたというほうが正確かもしれません。 ハラキリになったら、無理してハンドルを下げて抜こうとしてはいけません。バランスが崩れます。 ハンドルを回して、ブレードが自然に浮きあがるように、カバー角を修正しましょう。 視覚に障害がある場合、ブレードの向きがどのようになっているかすぐにわかるように、ハンドルのカタチや印をつけるなどの工夫をしておくことが大切です。 ハラキリしたらすぐにコックスに伝え、全員が漕ぎやめましょう。 レースでは、艇速を落としたくないので、他のポジションが漕ぎ続ける場合もありますが、「急がばまわれ」のことわざを思い出しましょう。
2。シートからお尻が落ちる。
初心者は、強く漕いだときに、シートから体が浮き、シートを残してお尻が落ちてしまうことがあります。 これを防ぐには、レグドライブでは、上体を少し早めにスウィングし、またひざを下に押し下げる「ニースダウン」のイメージで、お尻が浮かないようにします。ニースとはヒザのことです。  もし、シートから落ちた場合は、シートが脱線していないか確かめてから、ブレードが切り込まないように注意しながら、元通りに座るようにします。
3。 シートの脱線。
現在のシートは、ほとんど脱線する心配はありません。 しかし特にスイープでは、上体の旋回動作やシートの構造や整備に問題があって、外れる危険があります。 予防としては、まずレールの位置やフロントストップ、ガイドパネルなどを適正に調整しておきましょう。 また、特にスイプでは、上体の旋回動作、特にキャッチでのインサイドへの旋回動作を、お尻に伝えないように注意します。 もし脱線した場合は、すぐにコックスに伝え、全員が漕ぎやめましょう。 レースでは速やかにシートをもとに戻さなければなりません。 スイープでは、脱線した後ろの漕手も漕ぎやめて、バランスをとります。 よく見られる失敗は、慌てて、正しく戻さないで漕ぎ始めてまた外れ、いたずらにロスタイムを増やすことです。

以上で、「ハラキリ、シートから落ちる、シートの脱線」の説明を終わります。