オアズマンシップ (oarsmanship)

EncycROWpedia OZAWA ROWING
オアズマンシップは,"skill in rowing a boat, especially in races."("特にレースなどでボートを漕ぐ場合のスキル"「漕法,こぎ手の技能"などと定義される.ちなみに,sportsmanshipは"a spirit of honest fair play and graceful winning and losing",「スポーツマン精神;正々堂々とした態度」であり,またシーマンシップ(seamanship)は,"the skill of handling a ship and directing its course",「操船(操艦)術」である.「-シップ」には,他にいろいろな意味もあるが,ここでは特に"技術,技能"という要素と,"精神的な意味合い"という要素が出てくる.いずれにしてもオアズマンシップは,辞書では技術・技能的な意味として定義されている.(参考:ロングマン,英和中辞典)
しかし一般に日本のボート界では,オアズマンシップを"漕艇精神"と解し,いわば"a spirit of oarsman"か,"sportsmanship especially in rowing"として使われることが多い.ただ,"skill"を「ただ小手先の技術ではなく,背景として精神の裏打ちが欠かせないワザ」と,広く捉えれば,そのような使われ方も善しとすべきだろう.「用語論」として,そこに「精神」の意味が薄いことを述べたが,ロウイングにおける精神的な問いかけを否定しているわけではない.むしろ自分自身としては,ロウイングというスポーツを,そのさまざまな行為や競漕を通して精神的な問いかけをするものと捉えている.(ロウイングに限らず,ではあるが.)ロウイングスピリットとは何か?は,それぞれが自分自身の経験を通して築いていくものだろう.(2007.2.22)
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