ヒール・コード(Heel Cord)

EncycROWpedia OZAWA ROWING
用語;ヒールロープ,ヒールコード,かかと紐. ロウイング・シューズの踵と,ストレッチャーボードの下端を結び,かかとが際限なくあがらないように拘束する紐のこと. 転覆時に,靴から足を脱ぎやすくするための,大切な部品. 競漕規則でも,必ずつけるか,クイックリリース機能を有していなければならない.
余談: 安全委員会のオンラインミーティング,ローイング安全マニュアルの改訂版の原稿の中で,用語の整理をしているとき,ヒールコードをヒールロープに統一するようにとの指導が入った.
 個人的には,ヒール・コードと呼び,安全マニュアルの中でもそう記述してきたが, 日本ローイング協会・競漕規則では,「ヒールロープ」,大会でもそれで統一されているので,「ヒールロープ」にという指摘をいただいた. それで「ヒールロープ」に差し替えることにした.確かに,競漕規則ではヒールロープになっている.公式書籍の表記は,それで決着.
ただ… あれ?FISA(World Rowing)の英語表記ではどうだったかな?と検索すると,かかとの拘束「Heel restraint]の記述でまとめてあって,(従来から)その具体的なブツとして,ヒールロープもヒールコードも使われていないようだ. でも…と食い下がって,単語検索すると,heel restraint(s), heel cord, heel tie(s)あたりがヒットする. 英語圏ではheel ropeとは言わないんじゃないかという印象.糸から紐,ロープ状のものについては,太さ?用途?材質?によっていろいろあるが,細いほうから,thread, string, cord, rope, wire(は,ちょっと金属的?)…laceは靴紐にも使うけど以下ではlaceはダメとある.yarnはちょっと違うやん? そういえばcableも… ヒモづる式に…いや芋づる式にいろいろ出てくる! 大雑把に,「ロープ」はもっと太いやつで,「かかと紐」には,やっぱり「コード」がフィットするのだけど… おそらく日本語の中では,コードというのは,電気コードのイメージしかないのかもしれない.まあ,ここでコトバに縛られていると先に進めないので,このくらい.
漕艇-ボート競技-ローイングのこと,ちょっと連想した.ちなみに,そのうち,ヒールコードにならないかな…(笑.しつこいな) 審判とかナショナルチームとか,国際大会に行って,ヒールロープって言っているんだろうか… (20240612)
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