ストロークサイクルとボディワーク

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項番号4の1。 タイトルは、「ストロークサイクルとボディワーク」です。 時間は約4分です。 二千十四年六月二十一日に更新しました。

1。 リカバリー または フォワード。
フィニッシュからキャッチまでのリカバリーは、大切な休息の時間です。 よく言われるのは、「ハ ンザウェイ、ボディリカバリー、そしてフリーニーズの順に」ということです。 大体これで良いのですが 、むしろ各部が滑らかに連携・連動することが大切です。 ハンドルが安定して単純な動きになるよ うにすること、それが一番良いリカバリー動作と言えます。 概念ばかり先行して、実際には意味のない動き、無駄な動き、極端にただ難しいだけの動きになっていないか、よく考えなければなりませ ん。
ブレードのフェザーを、キャッチ直前までできるだけ続けるのは、空気抵抗を減らす点では有利です。 しかしキャッチ直前で返してフライアップを起こしたり、キャッチのタイミングが遅れたりすると、かえっ て良くありません。 ミドルを過ぎたら徐々に戻しましょう。
2、 キャッチ。
キャッチでは特に、艇の減速を小さく、そして短くすることが一番重要で、しっかり前に出て、丁寧 に確実にキャッチすることがとても重要です。 また、フライアップやエントリーでのスリップをなくすことに最大限の注意を払うべきです。 確実にキャッチしてからドライブを始めます。
3、 ドライブ。
ドライブでは、ハンドルを「強く、水平に、大きく」引き続けることに集中します。 レグ、スウィ ング、プルのみっつを、ほぼその順番に使っていきますが、レグとスウィングは、かなりオーバーラ ップさせて使ってもかまわないでしょう。 故障防止のためにはむしろそのほうが適しています。  プル、つまり腕の引きは、前半は、ぶら下がるように使い、早くから曲げる必要はありません。
4、 フィニッシュ。
ドライブの最後、ブレードの抜き上げもテクニックとして重要なポイントです。 スクウェアをできるだけ保ちながら水から離しますが、フェザリングもうまく組み合わせたいところです。 フィニッシュ からフェザーが完了した時点で、ブレードをたとえスクウェアにしても水面に当たらない高さ、つまり水面との隙間を確保しておくことが大切です。 水面に近すぎると、フォワード中に上昇せざるを得 ず、キャッチ前のフライアップを起こしてしまいます。 スカルでは、フィニッシュでハンドルがわき腹の一番シタの肋骨あたりにきます。 リギングが不適切 だと、体の前面に近くなったり、あるいは体から離れたりします。 肘はあまり締めず、またひどく高くせず、水平にウシロに回す感じです。
5、 視覚障害とボディワーク。
ロウイング経験者が後で視覚障害になった場合は、すでにボディワークのイメージはあるでしょう。  視覚障害者が初めてロウイングをする場合は、ボディワークのイメージは、模範演技をする漕手の 体に触れながらチェックするという方法が考えられます。 また、エルゴメータを並べて、シートや ハンドルを連結させて動きを感じるといった方法もあります。

以上で,「ストロークサイクルとボディワーク」説明を終わります。