ロウイングテクニックの基本

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項番号4の3。 タイトルは,「ロウイングテクニックの基本」です。 時間は約4分、ファイルサイズは約7メガバイトです。

1、 ヘッドを安定させて水平に前を向くこと。
頭は、視覚や平衡感覚と、脊柱の姿勢のために非常に重要です。 顔を正面に向けておくことで、強さとバランスを作ります。 たとえ視覚の障害があっても、平衡感覚をつかさどる三半規管の姿勢のために重要です。
2。 上下動と左右動とバランスのこと。
水平な動きをこころがけましょう。 不用意に無駄な上下動をしないことが大切です。 特にハンドルの上下動をクルーで一致させ,安定させることでバランスを保ちます。 また、重心をキールライン上に正しく乗せることが大切ですが、スイープでは、キャッチ側で体の振れ,つまりインサイドへのシフトは許されます。
3、リズムと呼吸。
リズム,つまりドライブとリカバリーの時間の比に注意しましょう。 コンスタントペースでは,特にフォワードで、うまく休息がとれるようにします。 リカバリーでのリラックスと、ドライブでの集中の切り替えが大切です。 呼吸は,ドライブ中に吐くことと,深くすることが大切です。
4、 キャッチとフィニッシュ。
フォワードトップではすでにスクウェアを完成させていなければなりません。 キャッチの前の静止やスリップは、艇をひどく減速します。 またフィニッシュでは、できるだけ水を押し続けながら、滑らかに水から離します。
5、コンビネーション.つまりレグとスウィングとプルの連携。
脚、体、腕のコンビネーションは、ロウイングスタイルによって異なりますが、大体はその順に使うと言ってよいでしょう。 実際にはそれらを重複させながら、滑らかに連携させます。 これは故障防止の点でも重要です。 脚を伸ばし終えた直後にスウィングを大きくとるような分離的な動作は、腰痛の原因となります。 キャッチでブレードを水につけた時から、常にブレードに力を加え続けることが大切です。
6、滑らかな単純な動き.つまり特異点をなくす。
全体として、なめらかで単純な動きをすることが大切です。 自然で効率的な動きのひとつの特徴は、異様な速度・軌跡の変化,つまり特異点が、キャッチとフィニッシュ以外にはないことです。
7、ユニフォーミティ。
クルーのローイングでは整調の動きに合わせるように注意します。 動作のずれは出力を下げ,効率も落としてしまいます。

以上で、「ロウイングテクニックの基本」の説明を終わります。