動作の基本用語

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項番号4の2, タイトルは「動作の基本用語」です。 時間は約4分、音声ファイルサイズは約7メガバイトです。
動作を表現する基本的な用語を説明します。 正しい意味を、確認しておきましょう。 なお、クラブや指導者によって定義がずれることもあります。
1。 ブレードワーク。 それは、オールの先の水につけるブレードの動きのことです。
キャッチとは、ブレードを水にいれる動作のことです。 細かく言うと、水に触れた瞬間をタッチ、ブレードが水に入っていく間をエントリー、完全に水没した瞬間をカバードと言います。 指導者によっては別の定義のこともあります。
ストロークとかドライブというのは、水中でブレードが水を押し続ける期間のことです。 さらに細かく言うと、キャッチの後、水中を強く押し始める時期をビギニング、ブレードがボートと直角になるあたりをミドル、終盤のところをファイナルといいます。
フィニッシュまたはリリースとは、ドライブの終わりに,水からブレードを出す動作のことです。 リリースに伴ってブレードを回転させ水平にする動作を、フェザーまたはフェザリングといいます。 フェザーは、フォワード中のブレードの空気抵抗を減らし、水にあたったときの減速を防ぎます。
フォワードまたはリカバリーとは、水から出したブレードを、キャッチの位置まで戻す動作のことです。 フォワードの終盤で、フェザーしたブレードを再び立てることを、スクウェアといいます。

2。 ボディワーク。 ボディワークとは、体の動きのことです。
トップスライドとは、脚を曲げ体を前に傾け、シートが一番前に出た瞬間のことです。
レグドライブとは、 脚を伸展する動作のことです。 オールを引きボートを推進するときの、最も主要な動作です。
ボディスウィングとは、前に傾けた体を、ドライブ中に後に傾ける動作のことです。 バックといわれることもあります。
アームプルとは、腕を曲げてハンドルを引く動作のことです。 レグやボディに比べればパワーは少ないのですが、ドライブ後半の仕上げとして重要です。
ハンザウェイとは、フィニッシュで体に引きつけたハンドルを前に押し出す動作です。
リカバリーとは、フィニッシュしたブレードをキャッチまで持っていく動作です。 
なお、ボディリカバリーといって、ボディスウィングで後ろに傾けた体を前に傾ける動作だけをいうこともあります。
フリーニーズとは、ファイナルで伸ばした脚を曲げはじめる、つまりシートの前進を始める瞬間のことです。
3、 漕ぎの強さについての用語。
ノーワークとは、特に強く水を押すのではなく、優しく歩くように漕ぐことです。 パドルとは、水中を強く、高いレイトで漕ぐことです。 基本的には、レースでのコンスタント,つまり巡航速度で漕ぐことです。 レイトは、艇の種類によって異なりますが、一般には三十から四十以下です。 漕手が多く速い艇ほど、レイトの設定も高くなります。
ライトパドルとは、パドルとノーワークの中間段階です。 漕ぎの強さとレイトの組み合わせで様々なスタイルがあり、クラブによっても違います。 自分のクラブでのスタイルを理解するとともに、時と場合に応じて柔軟に対応しましょう。
スパートとは、十から二十本程度しか持続できないような全力最大速度の漕ぎです。

以上で,「動作の基本用語」の説明を終わります。