オールの運びかた、置きかた工具、計測器具

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項番号2の9。 タイトルは「オールの置き方、運び方」です。 時間は約3分、ファイルサイズは約6メガバイトです。 二千十四年二月五日に更新しました。
「そのクルー,コーチが、どのくらいボートの扱い方を知っているかを知りたければ、オールの両端とシャフトの摺り傷を見るだけで良い」
1。 オールの置き方。
オールは、基本的に、ハンドルを地面に、ブレードを上に置きますが、状況によっては逆に置くこともあります。 どちらにしても、風で倒れたり、つまずいたりしないように、またハンドル端やブレードの先端が擦れて削られないように、充分注意しましょう。 オールをむやみにまたいではいけません。 大切なもの、敬意を表するものの上はまたがないという伝統と、砂がスリーブについたり、つまずいたりしないようにするためです。

2。 シャフト。
特にカーボンシャフトでは、細心の注意を払いましょう。 カジュウに対して強いシャフトも、表面に小さな傷をつけると、簡単に折れてしまいます。 ガラス切りでガラス板を切るようなもので、硬い材質のものは、小さな傷にも力が集中し、簡単に折れてしまいます。
3。 スリーブ。
船台などのきれいな床を除き、オールを土や砂の上に直接置くべきではありません。特にスリーブに,砂やほこりをつけないように注意しましょう。 スリーブはその昔,牛の皮でできていました。 そのため、フェザー・スクウェアの回転をよくするためにグリスを塗っていました。ビニル製の皮になってもその習慣は必要でした。 しかし現代のプラスチックスリーブでは、グリスによって劣化するのでグリスは塗りません. しかしより適切なケアとしては、シリコン系の潤滑スプレーを吹くことです。不要だと考えるコーチもいるでしょう。 そのような場合には、どちらか利き手でないほうのスリーブだけ,シリコンスプレーを吹いて漕いで見るべきです。
4。 運び方。
オールは、ブレードを何かに接触させず、よく見えるように、前にして、重心位置で持って運びます。 肩に担ぐのは、伝統的に「ぞんざいに扱っている」とみなされ嫌われる姿勢であること、ブレードが、眼の高さに来て周囲の人にケガのリスクを増すことなどから、避けるべきです。 ただし、小さな子どもがいるようなところでは、低い位置のブレードがかえって危険かもしれません。
数本のオールを束にして抱えてがちゃがちゃと音を立てながら運ぶのは、まるで、「レースのときに折れますように」と祈っているようなものです。 シャフトに微細な傷をつけます。 要は、大切に、オールと周囲の両方に配慮して運んでほしい、ということです。

以上で、「オールの置き方・運び方」の説明を終わります。