オール

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項番号2の6。 タイトルは「オール」です。 時間は約4分です。 二千十四年二月一日に更新しました。
1。ブレード。
オールは、水を押すブレード、棒状のシャフト、支点となるスリーブとカラー、手で握るハンドルで構成されています。 ブレードは、従来は木でできていて、とても注意深く扱わなければなりませんでした。 現在はカーボン繊維が主流で、かなり丈夫です。 ブレードの形は、千九百八十年代は「マコン」と呼ばれる対称ケイでした. 九十年代以降は、非対称形状のビッグブレードが主流となっています。

2。 シャフト。
シャフトは、オールの棒状の部分です。 従来は木を貼り合わせてつくっていました。 現在はカーボン繊維をシュザイとした中空のパイプです。 カーボンシャフトは、従来の木製シャフトに比べ、非常に軽く強く、耐久性もあり、通常のロウイングの負荷で折れる心配はありません。 しかし、誤った扱いや不適切な保管、艇の衝突などでは意外に簡単に折れます。 どんな素材であれ、シャフトを傷つけたり、にっちゅう、長く無駄に屋外に放置したりせず、慎重にあつかうことが必要です。

3。 スリーブとカラー。
オールロックと接触するピボット、つまり「支点」は、スリーブといわれる「さや」と,カラーとかバトンといわれる「つば」の部品で構成されます。 カラーの位置をかえることで、ハンドルの端までの長さ(インボード)やてこ比を、調整できます。 プラスチックスリーブは、潤滑剤は不要と言われています。 しかし、オールロックとの摩擦はフェザーとスクウェア動作を妨げ、スリーブの磨耗が早くなるので、時々シリコン系の潤滑スプレーを吹きます。 石油系の潤滑剤はプラスチックを傷めます。

4。 ハンドル。
手で持つところは、木や、カーボン繊維などでできています。 表面材としてはゴム、ウレタンなどのグリップカバーがかぶせてあります。 木の場合は、そのままのこともあります。 自前でグリップテープを巻くこともあります。 ハンドルに求められる機能は、握りやすく、濡れても滑りにくいこと、適度な柔らかさと大きさなどです。 ハンドルは、漕手の手にあわせた太さを選択するか、または木製の場合は整形します。
また、最近のオールは、インボードが二重になっていて、長さを調整できるものが主流です。 しかしこのタイプは、水が内部に入ってしまうことがあるので、日常の点検に注意し、特に、チンした後は、分解して点検しておきましょう。 内部に浸水したら、排水後、乾燥させます。
視覚障害の場合、ハンドルの形状は非常に重要です。 グリップを手に持っただけで、ブレードがどの方向に回っているかわかるように、断面形状を調整し、手になじむようにするのが理想的です。 簡単な工夫としては、ブレードの表側、つまりスクウェアにしたときの指がかかる前面に、目印になるものを貼り付けておくのがよいでしょう。

以上で,「オール」の説明を終わります。