スライディングシート

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項番号2の3。 タイトルは「スライディングシート」です。 時間は約3分です。
1。 シートの種類。
スライディングシートには二種類あり、ダブルアクションといって、ガイドの中を軸が転がるタイプと、シングルアクションといってベアリングが組み込まれ、軸受けがシート側に固定されたものがあります。 シートの座る面に対して、ホイールの軸自体が前後するかどうかで区別できます。 現在は、シングルアクションが主流です。

2。シートの取扱と日常整備。
艇を裏返したときにシートが落ちないように、片づけるときは念のため、ひもやゴム紐などでシートを固定します。 ただし乗艇中に、紐がレールに巻き込まれないように注意しなければなりません。 外れやすいシートは、艇を裏返して運ぶときは外して別にして運びます。 シートの座面は堅くて滑ることもあるので,薄い、滑り止めの付いたクッションシートをおくこともあります. クッションシートがずれていないか、ときどき確認しましょう。 シングルアクションのシートは、ベアリングの整備が悪いと、動きが悪くなります。 ホイールのベアリングに、グリスまたはシリコン系の潤滑剤を吹き付けます。シングルアクションのシートは一般に、レールのバックストップを外してから、シートをはずします。

ダブルアクションのシートは,簡単な構造で摩擦の少ない動きが実現できていますが、前後の軸をつなぐパネルが脱線防止に重要で、いたみや変形で外れやすくなる欠点があります。 ダブルアクションタイプのシートの着脱は、4つのホイールのついた台車の部分をスターン側に寄せて持ち、その状態のままフロントストップ側から静かに引き抜けば、簡単に外れます。 これをしないで前にスライドさせたままだと、外れない構造になっています。それを無理にたたいて外してはいけません。 取り付けは、取り外しの逆の手順です。 ホイールの軸についている、イーリングの脱落やネジの緩みにも注意しましょう。 以上でシートの説明を終わります。