勉強とクラブの両立って本当にできますか?コーチはやればできるというけど…

OZAWA ROWING update: 2018-01-05


できます(がんばれば…笑).でも難しいかもしれません(笑)人によります(当たり前?).いや,失礼.もう少し丁寧に,私の思うところをお話します.

両立ってなんだ?
まず「両立」というのをどう考えるかにもよるでしょう.両立って,「ボートで優勝し,また成績も一番になること!」ですか? すぐに気づくこと.スポーツ(ボート)で,目標が優勝であるとしても,それが達成できなかったからといって,それで何もかもがだめだった,とは思わないでしょう?自分が妥協せずにがんばっていたか?とか,ベストを尽くしたか?ということに自分自身で評価し,納得できたか考えるでしょう.もし優勝したとしても,どこかに自分で納得できないこともある.
では,勉強は? 勉強も同じなのです.「結果」(=成績表?)が大切なのではなく,やはり,毎日の授業でまじめに知的冒険!にとりくむことが本当の勉強なのです.結果は後から来るもの.だから,両立とは,成績のことではなく,毎日の授業のことや,家(や塾?)での勉強への取り組み方,をきちんとできるか,が評価のポイントです.結果ばかりにとらわれるのではなく,両立の評価のポイントを間違えないようにしましょう.

勉強よりボートが大事!?
「勉強とは両立できないかもしれないが,ボートで頑張って得られるものには,勉強では得られないかけがえのないものがある. 今しかできない.だからボートに打ち込んで見ろ!」とか,「勉強のできないのをクラブのせいにするな」というコーチもいます.(私も過去,そういう類に近いことを言ったような記憶はあります.しかしこれは間違い. 高校生・大学生の本分はやはり勉強をちゃんとすることだと思います. コーチの価値観・主たる関心は,あなたがよく勉強するかどうかにある訳ではないのだから,こういう無責任な言い方になるのでしょう.)
またクラブでの疲れが勉強の妨げになる恐れはあります(もちろん逆に,いい刺激になるメリットの可能性もあります.)若いうちにしっかり勉強することはとても大切なことです.

ただ,成績が良いとか悪いとかを問題にしているわけではありません. テストの点とか成績という指標はまったく重要ではありません. でもまじめに勉強し,学ぼうということそのものが,成績以上に重要です. 大切なのは,ボートにしても勉強にしても,きちんとした実現可能な目標をたててその実現を目指すことです. けっして成り行き任せにしないということがとても重要なのです.


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