ウォーターマン (waterman),=ボートホルダー(boat holder)

EncycROWpedia OZAWA ROWING
E: Waterman in Japanese means a person who keep the boat at the starting dock or stake boat. Watermanship in Japanese means the "Spirit" of oarsperson, like a sportsmanship rather than "skill, performance" of them.

J: ウォーターマン(waterman)の一般的定義は,"a man who lives and works by a river, lake, etc.,esp. one who rows people in a boat for money."(川や湖などのそばに住んで働く人,特に人を船に載せて稼ぐ人,「船頭,船夫;漕ぎ手」などのことである(参考:ロングマン,英和中辞典,他より).
漕艇でもその歴史に絡みながら,ウォーターマン,ウォーターマンシップといった言葉がつかわれる.ウォーターマンは,スタート時に艇を持つ人をいうことが多い(水辺で働くには違いない…).また,ウォーターマンシップは,本来は「船を漕ぐ技術」のことだが,「漕艇精神」と解されることが多い.
言葉の定義はともかく,自身のクラブやクルーにとって,「ローイングスピリットとは何か?」を問い直してみることは大切だ.例えば,鈴木義照氏は,ウォーターマンシップを「ローイングに携わる者の良心」と定義している(漕艇復刊第1号/1956,日漕). 古典的な図書は技術的にはすでに過去のものとなった部分も多いが,精神的な部分ではなお新鮮な響きを失わないことも多い.「白鳥・・」のくだり(ヘンレーで力漕中,白鳥を驚かせてしまい,後で窘められた話)は,私の好きな一節である.
さて,スタートでステイクボートに乗り,艇を持つ係も,日本では久しく,ウォーターマンと呼ばれてきた. 国際競漕規則に合わせて,2015年の競漕規則の改訂で,「ボート・ホルダー」に改称された. ウォーターマンは,簡単そうに見えて誰がやっても一緒と思われがちだが,そんなことはない. 大会で新人や補欠任せでやらせているステータスの高い役員の皆さんも,時にはまた経験してみると良いと思う.
日本ボート協会の競漕規則は,改訂され,従来のウォーターマンという言葉に代わって,「ボート・ホルダー」が用いられることとなった.
waterman by watercolor touch
(2020-10-6改訂)


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