オール (oar,oars)

EncycROWpedia OZAWA ROWING
オール.櫂(かい).舷側から出して船を進めるための道具だが,もとは艇尾にあって舵取りの役目をした「ステアリング・オール」のことを言っていたようだ.漕艇用語としては,普通につかう「オール」の意味であるが,スイープ(オール)とスカル(オール)の2つに分類され,時には,スイープに限定して使うこともある.(例:オールとスカル,というように).
オールの材質は,従来は木であったが,現在はほとんどが炭素繊維やその他の複合繊維が用いられている.従来のオールのリギング(調整)といえば,一般にはせいぜいカラーの位置を変えててこ比をいじったり,ハンドルを削って形を微調整したりだけだったが,最近のオールは,ハンドル付近が長さ調整できるようになっている.ブレードの形状は,対称オールの時代が長かったが,1991年にビッグブレードが登場し,競漕レベルでは非対称が主流となった.
(Ozawa, OBC, 1999)
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