モノコック構造,モノコック艇 (Monocoque Construction)

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J: 堅いデッキとパネルデッキを使用し横断面で閉じた構造を形成し,フレーム(骨組み)を持たず,外形の形成と強度確保の両方を外皮(外殻)だけが受け持つ一体構造のこと.またその構造を持つ艇,またはその構造部分のこと.フレームレス構造,一体化構造(unitized construction),応力外皮構造,張殻(はりがら)構造などともいう.「mono-」はギリシャ語で「ひとつの」,「-coque」はフランス語で「貝殻」の意味である.1930年代から比較的小型の航空機で開発され,第二次世界大戦後に,自動車,鉄道,船舶に用いられるようになった.
これに対して,例えば布張りのキャンバスを持った艇のように,フレーム(骨組み)が主に応力を受け持つ構造はモノコックではない.骨組みが応力を受け持つ構造は,トラス構造,フレーム構造,スケルトン構造などと呼ばれる.また,フレームとモノコック的な設計思想を複合させたもの,中間的な構造様式のもの,完全に閉じていないモノコック的構造は,セミ・モノコック構造と呼ぶ.
Monocoque section from Kuwano mente-seminar
デッキ側とハル(スキン)が一体となって閉じた構造を形成するモノコック構造.(桑野造船修理講習会より)
(2007.2.25)

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