マコン・ブレード,マコン・オール (Macon Blade, Macon oar)

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1958年以前,ブレードはかなり細長く,例えばスイープで幅15cm×長さ80cmといったサイズだった. それは,ペンシル,ニードルまたはスタンダードとも呼ばれた. (クラシック/古典的,トラディショナル/伝統的,標準型/スタンダードといった呼称はできれば避けたい. それらは,時代と共に移行する. ビッグブレード主流の現在,マコンさえも,スタンダードと呼ばれることがある.) 1959年フランスのマコン市で開催された欧州選手権で,西ドイツ(コーチ;カール・アダム)は,幅20cm×長さ60cmのそれまでより短く幅広のスイープ・ブレードを採用し,好成績を挙げた. これが,現在まで続く対称系の典型的な形状のブレードで,地名から「マコン」と呼ばれ定着した. マコン・ブレードは,アダムスタイルという独特のロウイングスタイルとの同時デビューで,漕法は過去のものとなったが,ブレード形状は永く継承されて今日に至る.
1991年に,非対称形状のビッグブレードが登場し,マコンブレードは急速に,競技ロウイングでは主流から古典へと移行したが,初心者や海洋横断ではまだよく使われている.
Macon blade
[River and Rowing Museum, slide player 17/20より.RRM/slide
[2018-7-28]

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