除外 (じょがい),レッドカード

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日本ローイング協会の競漕規則では,違反や不正行為等をした場合の指導・罰則を「第20条」で規定している. それによれば,指導・警告は2段階あり,(1)指導,(2)警告で,その(2)警告には,①注意,②イエローカード,③レッドカード(除外)の3段階がある.
同20条で,③ レッドカード(Red Card )=除外が与えられるケースとして,以下の3つの場合を規定している.
ア 同一ラウンド内で2回のイエローカードを受けた場合
イ 無断で発艇(スタート)時刻に遅れ、レースに参加しなかった場合(放棄)
のフォルススタート」,「故意の接触・妨害」,(レーン侵害)
※( )は,「レッドカード(除外)となることがある」ケースである. ウ その他重大なルール違反があった場合

その他の条文で,上記のウに該当すし,除外(レッドカード)となる(なることがある)場合を,以下に整理する.
第25条・細則7 デッドウェイトを携行せずに出漕した場合.
第29条・5 無届けで当該レースに出漕しなかった場合(放棄) (※これは第20乗の3のイの記述の重複)
第30条・細則1 第30条でユニフォームを規定しているが,それに違反し是正しないと,除外(レッドカード)となることがある.
第40条・5 同じレースで2度フォルススタートを行った場合.
第44条・2 同じ団体の複数のクルーが同じレースに出漕し,その内の1艇が故意により他艇に接触または妨害した場合. (当該レースに参加していたこの複数のクルー全部が除外(レッドカード)となる. なお,さらに悪質と判断される場合は,これらのクルーは「失格」となってその大会の競漕資格を失うことがある. 第47条 (1)自己のレーンを外れ他艇を「妨害する危険」がある場合,(2)自己のレーンを外れ他艇または航行を妨げる物その他と「接触・衝突を起こす危険」がある場合 ,(3)自己のレーンを外れ自己を有利にしている場合には,主審が白旗で警告を与え回避すべき方向を示す場合があるが,さらにレッドカード(除外)が与えられることがある.
第49条 接触,妨害または自己を有利にした場合には,主審が責任の帰属を決定する.レース結果に影響を及ぼさない場合は「不問」とされるが,レースを続行してその着順に従って順位が決まった後,責任のあるクルーがレッドカード(除外)となり,他のクルーで再レースが行われることがある. また,主審が赤旗と鐘でレースを中止した場合は,責任のあるクルーがレッドカード(除外)となり,他のクルーで再レースが行われる.

第75条 レッドカード(除外)となったクルーは,第75条で規定されている手続きで,不服を申し立てることができる. 手続きは,「当該決定の告知後1時間以内に,その所属団体の代表者もしくは代理人の署名がある文書によって,不服審査委員会に対して不服を申し立てる」ことになる. なお,不服審査委員会は,速やかに審査し,審査結果を文書で申立人に告知する. 不服の棄却・却下した不服審査委員会の決定に対しては,告知の翌日から起算して3日以内に,裁定委員会規定の定めるところにより,裁定の申立をすることができる.

整理すると,「2度のイエローカード」,「無届出で発艇定刻に遅刻しDNS(放棄)」,「舵手のデッドウェイト不携行」,(ユニフォーム不統一の是正不服従),「2度のフォルススタート」,「故意の接触・妨害」,(レーン侵害)
※( )は,「レッドカード(除外)となることがある」ケースである.
ウ その他重大なルール違反があった場合

[20231208]
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