インシデント (Incident)

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安全学的分野では,前事故事象(あやうく事故になりかけた事象),産業分野ではヒヤリハットなどと呼ばれるようなできごと. アクシデントの対語として考えればわかりやすいが,小さな事故含め,意味する範囲は広い.
ネット検索してみると例えば,「名詞】【可算名詞】/1a出来事; (特に,重大事件に発展する危険性をもつ)付随事件,小事件,紛争,事変 」とあり,またアクシデントを,「《【類語】 accident は思いがけなく起こる事故; event は重要な出来事や行事》」などとある.ここには,インシデントには起こるべくして起こったものという意味,アクシデントは予想もできず不慮のといった感じか…(これは安全学での定義とは少しずれていくが…)
ほかに用例の中では,「小説などの中での挿話(そうわ), エピソード」や,(法律, 法学分野で)付随事物[条件,責任,権利] もインシデントというらしい. 形容詞でもあるようだけどちょっと省略しよう… ちなみに物理学では,「投射の,入射する; the incident angle =入射角」とは!

蛇足:そういえば高校生の頃,英語をごろあわせで覚えるのを,漕艇部のクルーでやっていた.その中に確か,incidentもあった. 「因子出んと事件のナンタラカンタラ…」しかし結局うまく憶えきらなかった記憶が.「因子」とかで記憶されたようなw 今なら生きてよく使う言葉になっている.あまり何でもかんでも英語表記にならないように気をつけたい. しかしまあ,安全文化の向上と共に,皆が理解する言葉になってほしい. (2015.9.22)

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