ガンネル (gunwale, gunnel, gunwhale)

EncycROWpedia OZAWA ROWING
艇の船べり,舷縁のこと.漕手・舵手が乗る部分の舷側の(上にはりだした部分の)上縁,舷側厚板(張り出した部分全体を指すこともある).バランスを崩したり,艇によってはガンネルが華奢にできているので,基本的に艇の乗り降りなどの際は,ガンネルに手や脚を無神経にかけない.時々レース後に,脚をガンネルにかけて水に足をつける姿が見られるが,艇を大切にしたかったらやめたほうがいい,というより第一見苦しい
語源: ところでどうしてガンネルというのだろうか.
ガン(雁)が休んで寝るところだからだ,というジョークは使えるがwが,実際には,船べりで「銃座」として使うところから着いた名前だ.しかし,その「wale」とはなんだろう? waleとはもともと,鞭(ムチ)の跡,みみずばれ,あるいは畝(うね:畑の盛り上げた部分の連続)などの意味で,古い船(帆船など)では,舷側に補強のために渡した腰板(腰外板,外部腰板,畝板(うねいた)などともいう)をウェールといったようだ.船腹の一番太いところに渡した腰板は,main waleと呼ばれた.そして,一番上の船べりの補強をしたwaleは,銃を載せるためのものでもあったのでgunwale,そんなところである.(2018-9-1改訂)
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