ファルトレク・トレーニング fartlek training,speed play

EncycROWpedia OZAWA ROWING
トレーニングメニューのひとつ.スピード・プレイとも言う.
発祥は,陸上(長距離),スウェーデンの軍隊で,G・ホルマー・コーチが長距離ランナーのトレーニングとして応用したことに始まる. その後,後半の駆け引きに強いケニア選手が,日常的なメニューとしていたことから,海外で広まったとされ,今では各種の競技で使われている.
そのメニューは,不整地や丘陵,アップダウンのある坂道,曲がりくねった道などを,高速走と緩走を繰り返しながら,20~60分程度走り続けるトレーニングである. 心肺機能およびエネルギー補給(持久性)と筋力(スピード~スプリント性)の両方に効果があり,さらに,身体・体軸のバランス感覚や,アップ/ダウンの走り方,ペース変化への対応性などの向上に役立つ.
インターバル走に似ているが,一定のパターンでペースの維持や休息を反復するのではなく,その日の,そしてメニュー遂行中の体調に応じて,柔軟に緩急をつけて,仲間と楽しく走ることを重視するメニューである. 陸上界では,海外選手がいち早く取り入れていたが,日本での導入は,遅れた. 日本のトレーニングメソッドは,ペースなど数値・指標を重視する傾向にあり,自由で輪郭の定まらないメニューが,敬遠されがちなのかもしれない.
(作成 20240312)
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