チェンジング・ロー changing row

EncycROWpedia OZAWA ROWING
E: Local term in Kanto area, esp. Tsurumi-river rowing site. It means almost light fartlek training especially for the novice and or masters class.

J: 乗艇メニューの一つの呼称.,鶴見川で活動しているWKマスターズ,碧水会などの乗艇練習で使われている.
No Work(ノーワーク:NW),Light Paddle(ライトパドル:LP),Paddle(パドル:P),Rowing(ローイング:R)の艇速(~出力,レイト)を,段階的に強度を上げることを反復するもので,一般的なトレーニング用語としては,ほぼ「ファルトレク」(スウェーデン語: fartlek、英語: speed play)と考えられる.
漕ぎの強度段階は,クラブによって定義が異なる. 例えば,早稲田,慶応では,ノーワーク=10~20%,ライトパドル=30~40%,パドル=50~70%,ローイング=80~90%,スパート=100%であり,東商では,ノーワーク=10~20%,ライトワーク=30~40%,ライトパドル=50~70%,パドル=80~90%,スパート=100%などがある
チェンジングローを採用する上述の団体では,一般競技クルーにおける強化,艇速向上に重点を置いた練習メニューではなく,初心者やマスターズ漕手のために,健康維持に重点を置き,体に優しいロウイングのための練習方法の一つとして位置づけている.
漕ぎの強度を調整しながら,心拍数の最大限の上昇を制御し,血流の改善,疲労回復や体調回復などに焦点を当てている.特に,高齢者や病気を伴う人のためには,運動療法のひとつとして,低負荷のチェンジングローで効果を期待する.
チェンジングローでの,強度段階の設定(変更)のスタイルには,①練習開始時(前)に設定,②全体の時間と経路を設定し,その中でコックス(等)が柔軟に設定(変更)していく,③練習中にクルーが自由に変更していく,などがある.心拍モニターがあれば,そのデータによって強度の調整をすることもできる.
(作成20240312)


EOF